理事長所信

2023年度 公益社団法人 岸和田青年会議所
第65代理事長 山元雅里

65th fast innovation
~想像した未来は必ず創れる~ 

基本方針

岸和田の未来を担う青少年の健全なる育成
岸和田の経済を牽引する人材育成
会員の資質と魅力の向上
地域課題に目を向ける事業の実施
創立65周年を迎えるにあたって

はじめに

新型コロナウイルス感染症が流行してから3年の月日が経ちますが、未だに収束の兆しが見えず、自主的な行動制限を余儀なくされています。そのような中、2022年2月にはロシアによるウクライナ侵攻が始まり、世界中でロシアに対する経済制裁が課されました。貿易、物流の停止により、小麦や資源の価格高騰を皮切りに、あらゆる食料品や生活必需品、燃料価格が高騰しており、わが国も深刻な影響を受けています。しかし、我々は、この厳しい局面と向き合い、時代の転換点を見極めて、この閉塞した状況を打開していかなければなりません。我々は、いかなる困難に逢着しようとも、下を向き立ち止まるのではなく、しっかりと前を向き、地域の課題に目を向けて、明るい豊かな社会を創造してまいります。そのためには、今一度初心に戻り、容易にできることを目的に据えるのではなく、メンバー全員で取り組み、話し合い、試行錯誤した先に実現できる高度な目的をしっかりと見据え、常に果敢に挑戦していかなければなりません。本年創立65周年を迎える当青年会議所は、これまでにも幾多の困難に直面しましたが、先輩諸兄姉は、そうした困難を悉く克服し、今ある岸和田の礎を築かれました。我々は、歴史に学び、先輩諸兄姉の志や大切な思いを受け継いで、魅力に溢れた活気ある岸和田を創造してまいります。

岸和田の未来を担う青少年の健全なる育成

新型コロナウイルス感染症による行動制限も徐々に緩和され従来の生活を取り戻しつつある今、当青年会議所は、子どもたちの成長の機会を提供するにあたり、安全性を確保しつつも、事業内容をコロナ禍前のスタイルに戻していく必要があります。昨年は、わんぱく相撲や少年少女サマースクールといった当青年会議所が誇る伝統事業を無事に成功させることができました。わんぱく相撲は、取り組みを通して礼儀作法や相手を敬う気持ち、負ける悔しさや勝つ喜びなどを学ぶ重要な機会となります。少年少女サマースクールでは、礼儀作法や感謝、コミュニケーション能力の向上、またはリーダーシップなど子どもたちの成長の機会を提供することはもちろんのこと、我々青年会議所メンバーも事業を通じて子どもたちから様々なことを学ぶことができます。このように、当青年会議所は、子どもたちも青年会議所メンバーも共に学び成長できる青少年事業を展開してまいります。

岸和田の経済を牽引する人材育成

大手企業が終身雇用を次々と打ち切り、定年まで一つの会社で務めるのが「困難」と言われる時代になりました。企業生存率は低下し、起業してから30年続く会社は5000社に1社とも言われており、時代の変化に合わせて企業も柔軟に進化しなければ生き残れないと考えます。そのような社会的状況の中で、地域経済の発展は、明るい豊かな社会の実現をめざす青年会議所にとっても、きわめて重要な課題であると考えます。地域経済の発展は、まちの活気を生み、まちに笑顔を生み出します。地域が笑顔で溢れることで更なる発展に繋がると考えます。このような時代だからこそ、経済を牽引する人材が集い、知恵を出し合い、切磋琢磨して、当青年会議所だからこそできる時代に先駆けた事業を展開してまいります。

会員の資質と魅力の向上

青年会議所は、20歳から40歳までの会員で構成された組織であり、多種多様な人材が集まり互いに意見を出し合いひとつの事業を構築します。その中で、入会した当時は何もわからずに面白いと思うことを提案していましたが、時を重ねるにつれて「自分がやりたい面白い事業」が、いつしか、「自分ができる無難な事業」に変わっていったように思います。しかし、青年会議所において大切なことは、思い描いた夢の事業の実現にどこまでも果敢に挑戦することです。そして、たとえ実現困難に見える事業であっても、会員同士が支え合い、能力を発揮し合って、出来ないという選択肢を1つでも2つでもなくしていくことです。成功をイメージし、そのイメージをメンバーで共有して革新的なアイデアを出し合うことで、斬新にして、かつ、優れた事業を展開できると考えます。我々は、互いに切磋琢磨し、資質と魅力を向上させ、時代に先駆けた想像力と創造力を存分に発揮してまいります。

地域課題に目を向ける事業の実施

明るい豊かな社会の実現に向けて地域の課題に目を向けることは必要不可欠で、避けては通れない道であると考えます。行政組織の目の届かない場所にスポットを当て、しっかりと課題を見極めて事業展開して参ります。しかし、我々青年会議所の力だけで地域を変えることは容易ではありません。行政組織や関係各諸団体とのパートナーシップを図ることで更なる大きな力を生み出し、地域に寄り添った素晴らしい事業を展開してまいります。

創立65周年を迎えるにあたって

岸和田青年会議所が65年もの長きにわたり活動を継続できたのも「明るい豊かな社会の実現」を目指し立ち止まることなく走って来られた先輩諸兄姉の努力があってこそです。その熱い想いは、連綿と現役メンバーに受け継がれています。今は、「JCしか無かった時代」から「JCもある時代」と言われるように、地域を豊かにしようと立ち上がる団体が増えています。そのような中、青年会議所は、青年経済人から真っ先に選ばれる魅力ある団体であり続けなければなりません。これからも、ますます成長と発展を続け、他団体の追随を許さない多くの価値と魅力あふれる団体であり続けることを約束いたします。DX(デジタルトランスフォーメーション)の時代とも呼ばれる今、我々青年会議所も、デジタル技術を用いてこれまでよりも分かりやすく高効率な事業を展開して参ります。そして、引き続き、70周年、75周年と岸和田のまちを牽引するように未来を切り開いてまいります。我々青年会議所は、今後とも「明るい豊かな社会の実現」に向けて、全力で邁進してまいります。

むすびに

本年度、スローガンとして掲げました

「65th fast innovation」~想像した未来は必ず創れる~

この言葉の意味は、地域の課題を見つけて、地域に役立つサービスを考えて創造し、これをダイレクトに提供するというものです。私は、この言葉こそまさに青年会議所の原点であると考え、本年度のスローガンとさせていただきました。コロナ禍による規制も緩和され、青年会議所の事業も従来の姿を取り戻しつつある今こそ、改めて初心に戻ることに大きな意義があると考えます。私は、イメージした明るい豊かな社会の未来像を、メンバーと共に、必ず創り上げることができると考えております。そして、当青年会議所が時代の変化に柔軟に対応できる組織であり続けるべく、メンバーと共に日々努力し、一年間、邁進いたします。

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