垣見 大志朗 | 永野 孝男 | 矢野 忠重 |
1.立候補予定者挨拶
かきみ大志朗です。皆様には、日頃より暖かいご支援をいただき、さらに毎日の支援活動、本当に有難うございます。厚くお礼申し上げます。4年に一度の全国的な選挙が、日本の政治を地域から変えていく原動力とならなければならないと思います。
国民の皆さんから見れば、国政や府政、市政の区別はありません。一人一人のために政治が何をしてくれるのかが一番の関心だと思います。
それには、どこまでも「現場の声」に耳を傾けることが重要です。公明党は、どの政党よりも現場に足を運び、そこで悩み、苦しんでいるみなさんの声を直接、政治に届けてまいりました。
これを可能にしたのは、国会議員・地方議員3000人の強固なネットワークです。地方議員が地域に密着して「現場の声」を聞き、国会議員や他の自治体の地方議員と連携して政治に反映させるという、他党にはない議員のネットワーク力が公明党にはあるからです。
例えば、児童手当は、地方自治体で始まった制度を国の制度にしました。また、全議員の約3割が生活現場に敏感な女性議員です。
議員のネットワーク力と女性力を発揮して実現できた「子宮頸がん予防ワクチン」の早期承認は、医師からの相談を受けた地方議員が国会議員につなげ、国政の場で訴えたのがきっかけです。
がん検診についても、女性議員・女性党員の方々が中心となった署名活動を通じて、子宮頸がん・乳がん検診の「無料クーポン」配布を実現しました。
ねじれ国会が誕生し、政治が停滞した時ほど、国民の皆様の声をしっかり聞き、民意を受け止める政治が求められていると思います。どの党が国民の皆様の声をきちんと受け止め、政策に反映できるのでしょうか。
それは公明党にしかできません。地域での確固とした基盤と、政策を実現するためのチーム力を持つ公明党にこそ、「声の届く政治」を進める力があります。私はこの地域に根差した議員ネットワークを最大限に生かし、皆様の声を府政に届けてまいります。
大衆と共に歩む立党の原点を胸に、懸命に働き抜いてまいりますので、皆様の絶大なる力強いご支援を、心よりお願い申し上げます。どうか皆様の真心からのご支援をよろしくお願いします。
2.東北地方太平洋沖地震について
今回の東日本大震災は、自然の猛威を改めて私たちの心に刻み付けました。被災者の生活支援、被災地の復興支援、日本の再建に総力を挙げてまいります。
日本社会は今、人々の命を守り、暮らしを支えあう仕組みの構築が急がれています。これから最も必要なことは、地域で支えあうこと、地域を越えて支えあう日本の実現です。支えあいの先端で、わが身を削って、地域の皆さんと共に働き回るのが私たち公明党の地方議員です。
第一は、命を守る防災対策の抜本的な強化や一人一人の生活を守る新たな仕組みを提案してまいります。
第二は、議会改革の先頭に立ち、議員定数・報酬の適正化など、まずは身を切る改革を実現します。休日・夜間議会、インターネット中継など、住民参加の地方政治を進めてまいります。
公明党は統一地方選挙を通じて、身近な福祉を立て直し、安全・安心な社会をつくることを訴えてまいります。
未曽有の国難ともいうべき被害をもたらした東日本大震災。被災地救援や国民の不安に対し、国会議員と地方議員のネットワークを持つ公明党がどう闘っているか。地域の方々に説明ために三つのグッズを利用しています。
その第1が、公明党のホームページ(HP)に載っている「東日本大震災 寄せられた要望・情報と対応」の欄。地方議員が現場を歩いて吸い上げた要望を、いつ政府・与党に申し入れ、どういう答えがあったかが詳細に紹介されている。「あなたの声を届けています」と伝えたい。
第2は、HPと同じ内容を簡潔にまとめた公明新聞の一覧表。震災、原発、物資輸送などに分類し、石油備蓄の取り崩し、タンクローリーの高速道路通行の簡素化などの成果を明示。
第3が公明新聞掲載(20日付)の「防災ビラ」。大地震が起きた際の対応と備えを要領よくまとめてあり、家族団らんで話題になること間違いなく、私の周囲でも「これは大いに役に立つ」と好評です。
3.大阪府議を志された理由
昭和60年。人生を決定づけた、二つの出来事に出あいました。
一つは、昭和60年2月、岸和田市阪南港沖で木材運搬船が沈没。乗組員は20人。木材も大量に流出していた。「人命救助」そして「被害拡大の阻止」まさに一刻を争う状況でした。通報を受け、現揚に急行。運搬船のもとへ。一人の犠牲者も出すことなく、乗組員を無事に救出した。しかも、流出した1001本の木材をすべて回収することたができ海上保安庁長官表彰を受賞。目の前にいる人を助けたいという気持ちだけで、恐怖心は全くありませんでした。何があっても"人のために"との思いでした。
この年の9月、もう一つの出来事に見舞われました。最愛の長男・真一朗を、4歳の誕生日を迎える直前に交通事故で亡くしてしまいました。まさに、天国から地獄へ突き落とされる思いでした。心の中で"なぜ"と悩み、どん底の日々を送りました。
その時に支えとなり、生きる希望を与えてくれた、岸和田の同志。次々に激励に駆けつけてくださり、命がけで励ましていただきました。心に響く、友の温かく力強い言葉で、私たち一家は立ち直ることができました。"岸和田が私たちの故郷"だと、命で実感した瞬間でした。
そして、府会議員への推薦のお話があり「草創の大先輩たちが、汗と涙で勝ち取ってこられた"岸和田の伝統の公明党の一議席"を、命をかけて守らせていただきたい!」と、人生を捧げる覚悟はできていました。平成18年9月、30年間勤めた海上保安庁を退職し、泉州の中核「岸和田」のため、岸和田にご恩返しをさせていただくために「長男の死」という自身の体験を通し、岸和田で二度と悲惨な事故を起こしてはならないとの覚悟で安全、安心の岸和田を築くため19年4月初当選させていただきました。
公明党の創立者は「民衆を苦しめる社会の不条理と戦ってこそ、政治家である。その戦いがなければ政治屋である。最も苦しんでいる人に、救済の手を伸ばすことこそ、政治の原点である」「権力には魔性がある。ゆえに権力に近づく人間は峻厳にわが身を律せねばならない」こう言われています。これが私の決意です。
4.橋下府政への評価
地方の首長が自ら政党を立ち上げ、党首に就任するのは異例のことです。橋下知事は大阪市との事業統合が思うようにならないことから新党結成し、市を指揮権に置くためにワン大阪をめざすなら、首長の権限強化に過ぎず市民のためにはなりません。
地方議会は、首長の独走を防ぐため二元代表制(地方議会では、首長と議員を直接選挙で市民が選びます。議会は対等の立場で首長を監視する制度が"二元代表制"です。二元代表制では議員が与党や野党に分かれることはありえません。マスコミは知事派と反知事派の対立構造にしたがる傾向がありますが、この構図は間違いです。国会は、議員内閣制で内閣が行政権を持ち多数政党の党首が総理大臣になります。与党と野党は常に対立構造になります。)を用いています。仮に橋下新党が過半数を確保すれば、二元代表制は崩れ、議会機能が失われ、独裁的な政治となり地方制度のあり方が問われます。
5.関西広域連合について
大阪のポテンシャル(潜在能力)を存分に発揮できる環境を整えるために、大阪市は市域、大阪府は衛星都市が守備範囲という機能分担でなく、府内市町村の基礎的自治体を優先した枠組みで再構築を目指す“チーム大阪”を形成します。
その上で、京都・神戸とも連携し、京阪神ラインを熟成させながら、将来にわたり関西州を目指します。
大阪府内43市町村が、個別の力を地域ごとに協調し合い、総合力が発揮できる“チーム大阪”をつくります。
チーム大阪における自治体の役割
○基礎的自治体(市町村)の役割
基礎的自治体は、地域の特性を活かした多様な直接的住民サービスを 推進します。そのために、府内43 市町村のポテンシャルが活かせる規模に 合併・再編し、権限・財源を大幅に移譲します。
再編は、単なる人口割りでなく、経済、文化、地理など地域の特性を尊重した枠組みにし、住民サービスを向上させます。
大阪市は抜本的な見直しを検討します。
これらの制度設計をするために、全自治体で構成する「新・おおさかサミット(都市構想協議会[仮称])」を設置します。
○広域自治体・大阪府の役割
広域行政サービス(成長戦略など)に基礎的自治体(市町村)が関わることで、地域の特性を活かした多様なサービスを行えるよう、府は基礎的自治体を バックアップします。
大阪府の役割は、府内全体を視野に入れ、府内市町村の水平連携を図るための調整を行います。調整機関として、広域自治協議会( 仮称)」を設置します。国から大阪へ権限・財源を移譲させ、随時、基礎的自治体へ権限・財源を移譲します。
大阪の税財源を充実するため課税自主権の拡大、補助金の大幅縮小、税源配分の見直しを推進します。
国の事務・権限を大幅に大阪に移譲し、国の出先機関の廃止・縮小を大胆に実施します。
地域主権型関西州の形成
①チーム大阪が牽引力となり、近隣の京都・神戸の都市圏と連携を取りながら、京阪神ラインの広域自治を推進します。②国へ強く働きかけ、京阪神ライン、関西広域連合を熟成させながら、地域主権型関西州を実現させます。③公明党の市町村議員、都道府県議員、国会議員のネットワーク政党の持ち味を活かし、関西州を実現します。④関西州導入時には、大阪府を発展的に解消します。
6.関西3空港運用について
橋下徹大阪府知事が、政府の方向性を出させるために、激しく伊丹空港の「廃港」を強調していると思っています。強烈な政府への発信力には評価をしていますが、一方で、井戸敏三兵庫県知事は、伊丹空港存続を主張し真っ向から橋下知事と対立、政府から見ると地元で揉めている印象しかなく、政府の方向性を見いだすための「伊丹廃港」発言の意味が半減。意見が違っても関西としての方向性を見いだすことが、関西州をめざす政治家としての知事の役割と思います。
リニアは大阪までの開業予定2045年、廃港ありきの議論でなく、豊中市をはじめ地元の人々にも、廃港後の街づくりを具体的に示し、一緒に議論することが本筋ではないかと考えます。橋下知事は、日本に東西2つのハブ空港が必要と関空と成田を示していますが、政府がハブ空港の位置づけをしても、利便性や利用料が高ければ航空会社は乗り入れません。航空機が乗り入れてくれてこそハブ空港です。羽田空港の4本目の滑走路(2500㍍)が完成し、昼間発着回数は10万回増の約41万回になり、羽田は成田より都心に近く、国内線と国際線の乗継ぎが便利で、多くの航空会社が羽田に乗入れを希望しており関空にとっては驚異となります。 関空・伊丹議論だけでなく羽田との競争に勝ち抜く戦略をたてるべきです。
7.大阪都構想について
知事のめざす「大阪都構想」の具体的な政策はまだ途中と思われますが、主なものでは、府市再編し、ワン大阪を構築、伊丹空港の廃港、府庁舎をWTCに移転、府議会定数削減を政策にあげています。
府市再編は、大阪市内での大学、病院、図書館、水道局、信用保証協会、消費生活センターなど無駄な二重行政の解消は今までも我が会派が主張してきたことで賛成です。
ワン大阪になれば二重行政が解消されるものでなく、府の事業や事務をひとつひとつ検証し基礎的な自治体である大阪市に移譲できるよう“府市協調“して仕分け作業を行い、経費削減効果を府民に公開して理解を求めるべきです。橋下知事は就任当初から道州制や関西州をめざしています。道州制は都道府県制度を廃止して基礎自治体に権限を移すことで、前段階の関西広域連合設立にも精力的に取り組んでおり、政令指定都市を解消することは道州制移行に明らかに逆行する動きです。 関西州を叫びながらそれに反する矛盾します。
8.大阪府または岸和田市に対する想い
活気と笑顔輝く街に!
活力ある岸和田の未来を拓く!
一人残らず幸福の軌道へ!
この思いで
・「生命(いのち)」が輝くまちづくり
* 安心して子どもを産み育てられるまちに。
* 心を大切にする教育の推進。
賑(にぎ)わい、ふれあいのまちづくり
* 中心市街地活性化など地元中小企業の振興。
・安全・安心のまちづくり
* 東南海・南海地震津波防災対策の推進* 通学児童の安全確保策等の推進
改革のかきみ
・二次元代表制のもと、住民のための議会・行政改革を推進。
・議員定数等の削減で議会・行政をスリム化。
教育のかきみ
・世界トップレベルの国際力・
ディベート力・創造力の育成を推進。
・耐震化100%、中学校給食等で教育環境の向上。
未来を拓くかきみ
・「孤立化する社会」から「支えあえる社会」への転換を目指し、 子どもから高齢者まで、安心して暮らせる福祉社会を実現。